旅行記 2015 10 「東北ジグザグ紀行」 ⑥柳津へ

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10月4日。鳴子温泉よりおはようございます。

ちょっと早起きして、朝7時台の列車で発つ。

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昨日はもう夜になっていたためよく鳴子温泉駅の駅舎の中を見てはいなかったが、こんな感じの半円形で段々になっている箇所があった。イベントとかを開いたりするのだろうか。日曜日の朝早くということもあって、駅にはほとんど人影がなかった。

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新庄より陸羽東線で東に進み、昨日鳴子温泉に着いたわけだが、今日も引き続き東に進む。東に行けるところまで行って、そのあと再び西の内陸に戻ってくるというのが今日の行程だ。乗り込んだ陸羽東線の小牛田行き列車には、駅舎同様ほとんど人の姿はない。

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1時間ほどで小牛田駅に到着。陸羽東線東北本線、さらに石巻線が接続するターミナルである。宮城県北部は、少々鉄道路線が入り組んでいて、目的地である柳津駅までは、ここ小牛田駅を含めて2回の乗り換えを要する。小牛田で石巻線女川行きに乗り換えるも、15分ほどで前谷地駅に到着。再びここで乗り換え。気仙沼線柳津行きに乗る。朝からせわしない。

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前谷地からおよそ20分、柳津駅に着いた。自治体としては、宮城県登米市に属する。写真は跨線橋からの眺めだ。今日も天気がいい。

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わざわざ鳴子の山の中からここまでやってきたが、柳津自体が目的地ではない。ここからはBRTが出ているため、これに乗る。本来柳津駅は気仙沼線の中間駅であったが、現在鉄道として走っているのは柳津以南のみで、以北はBRTに置き換えられ、鉄道は走っていない。なぜなら、線路や駅が津波で流されてしまったからだ。

駅前には真新しい待合所が設けられていた。先の震災を機に運行されるようになったBRT、話には聞いていたがその実態にかねてから興味があった。幸い、持っている秋の乗り放題パスは、このBRT区間でも有効だ。

気仙沼線・大船渡線BRT(バス高速輸送システム):JR東日本

BRTについての詳しい説明は、上のリンクを見てもらうと分かるだろうが、簡単に言ってしまえば、津波で流された鉄道代わりにバスを使いましょう、ということだ。といっても、一部で鉄道の路盤を利用したバス専用道路を走行するなど、通常のバスとは一線を画す。なお、この旅行の時点では、気仙沼線大船渡線の鉄道としての復旧断念は決定までは至っていなかった。

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モニターが用意されており、BRTの接近情報が表示されている。本来のBRT始発駅は柳津だが、利便性向上のため、2015年6月より石巻線前谷地駅まで運行されるようになった。つまり、現在前谷地・柳津間においては、本来の鉄道(気仙沼線)とBRTの両方が運行されていることになる。

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なかなかBRTが来ないのでちょっと不安になったが、発車時刻直前に駅前広場に入ってきた。鉄道との接続は大体とれている。名古屋のガイドウェイバスのように車体横から案内輪が出ているということもなく、見た目はごく普通のバスだ。

早速乗り込んで、北に向かう。

 

(つづく)