旅行記 2015 10 「東北ジグザグ紀行」 ④立石寺

10月3日。仙台よりおはようございます。

昨夜はネットカフェ泊だったけれども、案外良く眠れた。フラットシート万歳。食べ放題のソフトクリームを食べ過ぎて、少しお腹が痛いのは気にしない方向で。

今日より、秋の乗り放題パスhttps://www.jreast.co.jp/press/2015/20150906.pdf)を使用する。3日間連続、日本中のJRの普通列車が乗り放題。青春18きっぷの、姉妹商品といった感じの企画乗車券だ。

仙台駅より乗り込んだのは、仙山線の列車。仙山線は、その名の通り”仙”台と”山”形の2都市を結ぶ路線だ。路線は全域仙台市内または山形市内を通る。しかし途中で奥羽山脈をブチ抜く関係で、路線の中間地点あたりの人口はかなり疎らだ。そんなわけで、都市間輸送を担うビジネスライクな雰囲気を醸しながら、山間を縫うローカル線の趣も兼ね備えている、そんな印象を抱いた。

 

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仙台駅から大体1時間。列車は県境を越えて、山形県の山寺駅に着いた。私と同じような、観光客風の降客もけっこう多い。早速荷物をロッカーに入れて、駅前へ踏み出す。

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・・・山の上に、なにやら経っている。かなりの高さだ。

これこそが今日の目的地、「宝珠山 立石寺」である。

 

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駅から歩くこと20分(いろいろ寄り道したので、まっすぐ向かえばもっと早いはず)、立石寺の門までやってきた。ここで入山料300円を支払い、山内に入る。

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立石寺で有名なのは、なんといっても石段。最上部まで1000段近い石段が待ち構えているのだ。いやはや。でも登るごとに煩悩が消えるみたい。

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信じられないことだが、”山寺”で”山寺宏一”がロケをしていた。

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中腹にあるここは”弥陀洞(みだほら)”。荘厳で、近寄りがたい雰囲気すらするこの場所、一目見て気に入った。岸壁に岩塔婆と呼ばれる塔婆を模した陰刻がなされている。「死後の魂は山寺に還る」 という、この地方独特の庶民信仰によるものらしい。そういえば同じ東北の恐山でも、地元の信仰では死後の魂は"山"に向かうとされていたっけ。

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約1000段の石段を登りきり、奥之院までやってきた。正直、しんどかった。気温はだいぶ涼しいはずなのに、汗びっしょりだ。とりあえず、無事大学卒業できますように、と願いをこめ、参拝した。

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倉庫の隠し仏を発見。

奥之院の参拝を終え、本日のハイライトとなろう、五大堂へ向かう。

(つづく)